自己点検は、正しい回答を埋める作業と誤解されやすいものです。しかし、保険会社が自己点検で本当に見ているのは、回答の正しさではありません。代理店経営者が、実態を把握する力と、課題を認識する力にフォーカスしています。本日は、保険会社が自己点検でどこを見ているのかについて、改めて整理したいと思います。
1.実態を正しく把握できているか
社外の視点で最初に確認するのは、現状の実態を正しく把握できているかという点です。
〇 実務と回答内容が一致しているか
〇 自社のルールを全員が理解しているか
〇 記録・帳票が実態とズレていないか
ここで重要なのは、良い・悪いではなく、把握できているかです。実態を把握できていない代理店は、改善のスタートラインに立てません。
2.自社ルールを実際に運用できているか
次に見られるのは、ルールそのものではなく、ルールの運用実態です。
〇 ルールが形骸化していないか
〇 実務とルールが乖離していないか
〇 ルール通りに運用できる仕組みがあるか
つまり、ルールがあるかではなく、ルールが生きているかが問われています。
3.課題を認識する力(=気づく力)があるか
社外の視点は、課題を認識できるかどうかを見ています。
〇 実態とルールのズレに気づけるか
〇 課題を課題として書けているか
〇 課題の背景を理解しているか
ここで大切なのは、各設問の回答が適切かどうかではないということです。回答が適正か不適正かは、あくまで表面的な情報です。保険会社が見ているのは経営者が気づく力です。適切の設問回答数が多くとも、課題を認識する力がないと、経営としては及第点に満たないという考え方を持っています。
4.改善策が実務として持続可能か
課題を認識できた場合、次に見られるのは改善策の質です。
〇 顧客本位の業務運営の視点で改善策が実施されているか
〇 現場の全員が実行できる内容か
〇 持続可能な仕組みがあるか
〇 無理のない改善計画か
ここで重要なのは、立派な改善策ではなく、続けられる改善策です。改善策が現場に根付くかどうかが、自己点検の本当の価値になります。
5.自己点検は未来のための気づきのツール
自己点検を行う際、経営者は次の視点で実施することをお薦めします。
〇 自社の業務を見直す機会
〇 ルールの運用実態を確認する機会
〇 課題に気づく機会
〇 課題の改善策を考える機会
〇 持続可能な仕組みを作る機会
つまり、自己点検は、代理店の未来を守るための気づきのツールなのです。保険会社が見ているのは、回答の適切さではなく、お客様の未来を守る持続力があるかどうかです。
<まとめ>
保険会社が自己点検で本当に見ているポイントは、次の4つです。
〇 実態を正しく把握できているか
〇 ルールを実務として運用できているか
〇 課題を認識できる力があるか
〇 持続可能な改善策になっているか
自己点検は、正しい回答を埋める作業ではなく、未来のための気づきと改善のプロセスです。本日のブログが役に立ったと思う方は、ページ下部の「いいね」ボタンで教えていただけると嬉しいです。今後のブログ執筆の励みになります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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