最近、シニア層の皆様とお話しする機会が増えています。その中で感じるのは、物事への向き合い方が大きく二つに分かれていくということです。私はこれを主役タイプと脇役タイプと呼んでいます。どちらが良い悪いという話ではありません。むしろ、自分がどちらに近いのかを認識することで、人生をより心地よく過ごすヒントになると感じています。
1.主役タイプ
自分が中心に立って楽しむ人が、このタイプでしょうか。プロ野球観戦で例えるなら、応援席で周囲と一体になって声を出すタイプです。音楽なら、自分で楽器を練習し、曲をコピーして、仲間とバンドを組むタイプです。
〇 自分が動くことで場が生まれる
〇 一体感や参加そのものが喜びになる
〇 行動力があり、外向的な楽しみ方を好む
現役時代に役割や責任を担ってきた方は、このタイプに自然と近づく傾向があります。
2.脇役タイプ
自分のペースで楽しむ人が、このタイプではないかと思います。プロ野球観戦なら、一般席で好きな選手が出る時だけ静かに応援するタイプです。音楽なら、聴く側として曲順を変え、自分なりの世界をつくるタイプです。
〇 他者と同調するより、自分の心地よさを優先する
〇 自分の世界を深めることが喜びになる
〇 無理をせず、自然体で楽しむ
現役時代に周囲との調和を大切にしてきた方や、シニア期に入って自分のペースを重視するようになった方に多い傾向があります。
3.このシフトは既に始まっている
興味深いのは、主役/脇役のシフトは、シニアになってから突然起こるわけではないという点です。例えば、役職の見直し、部署異動、家庭環境の変化、子どもの独立、仕事の負荷の変化などの機会に起こります。こうした人生の節目で、自分がどちらのタイプに近いかが自然と固まり始めます。つまり、シニア期は結果であり、変化はもっと前から始まっているのです。
4.どちらに近いかを認識することが大切
この二つのタイプを知るメリットは、どちらを選ぶかではなく、自分がどちらに近いかを認識できることにあります。認識できると——
〇 自分の生き方を肯定できる
〇 無理をしなくなる
〇 相手に意思が伝わらなくともイライラしなくなる
〇 自分のペースを大切にできる
〇 心の負担が軽くなる
つまり、自己理解が深まり、周囲や環境までを見る機会が増えて、人生がより穏やかになります。
5.他人を理解できるようになる
もう一つの大きなメリットは、自分と反対タイプの人を理解できるようになることです。主役タイプの人は、脇役タイプの静かな楽しみ方を理解できるようになり、脇役タイプの人は、主役タイプの一体感を求める気持ちを理解できるようになります。これは、シニア期においては、人間関係をとても豊かにします。
<まとめ>
自分の位置を知ることが、人生を豊かにしていきます。
〇 主役タイプと脇役タイプは、どちらも素晴らしい生き方
〇 シニア期は、自分の位置が自然に固まる時期
〇 自分がどちらに近いかを認識することで、自分を肯定できる
〇 他人を理解できるようになり、人間関係が豊かになる
特に、人生の後半は誰かと競う時期ではなく、自分のペースを確立する時期だと感じます。本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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