顔写真が増えた新聞

framed board with a slogan on a yellow wall

私は毎朝、新聞を読むことを習慣にしています。最近、少し気になることがあります。記事や広告に、人物の顔写真が大きく掲載される機会が増えたように感じるのです。特に講演会やイベントの広告では、登壇者全員の写真や肩書きが並び、それぞれのコメントまで掲載されています。もちろん、それには理由があるのでしょう。本日は、新聞で気づいたポイントを保険募集に置き替えて考えてみます。

情報時代では、内容を読む前に発信者を見ることが増えているように感じます。SNSでも、まず目に入るのはプロフィールや顔写真です。そのため、「何を言っているのか」より、「誰が言っているのか」が印象に残ることも少なくありません。信頼できる人や実績のある人の話に耳を傾けることは自然なことです。私自身も同じです。だからこそ、広告や記事で顔写真や肩書きが重視される理由も理解できます。

一方で、保険代理店の仕事を考えると少し違う見方もできます。保険募集では、
 〇 比較推奨販売の説明
 〇 意向把握と意向確認
 〇 重要事項説明
 〇 個人情報の取扱いに関する説明
など、お客様に理解していただかねばならないことが数多くあります。ここで重要なのは、「誰が説明したか」だけではなく、「何を説明したか」です。そしてさらに大切なのは、「お客様が理解できたか」だと思います。

顧客本位の業務運営が求められる時代です。私は、その本質の一つが「伝えること」ではなく「伝わること」にあると思います。どれほど経験豊富な募集人であっても、お客様に内容が伝わっていなければ適切とは言えません。反対に、特別な肩書きや知名度がなくても、お客様に分かりやすく説明し、お客様が理解できれば、それは大きな価値になります。保険募集においては、「誰が伝えたか」よりも、「何を伝え、お客様がどのように理解したか」の方が重要な場面が多いように感じています。さらに、代理店さんには、その経緯を記録することを義務付けられています。

新聞に並ぶ顔写真を見ながら、私はそんなことを考えました。もちろん、信頼できる人から情報を得たいという気持ちは大切です。しかし、その一方で、伝えている内容そのものにも、目を向けたいと思います。保険の仕事では、伝えるべき内容をお客様に十分ご理解いただくことが求められています。お客様との信頼関係を大切にしながらも、「誰が説明したか」だけではなく、「何をお伝えし、どのように理解していただいたか」を大切にしたいものです。顔写真が増えた新聞を見ながら、改めてそんなことを考えた朝でした。

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