フェンシング代表選手の合宿

people in playing fencing

フェンシング代表選手が8日間の合宿中に、レジャーに興じていたと報道がありました。協会長の会見は、残念に思いました(協会HPの掲載文)。世間の批判は「強化合宿中にレジャーに興じていた」「短期間の合宿に家族帯同した」という2点です。会見では「レジャーに興じたことは不適切ではない」とし、「家族同室で宿泊したことによる費用負担の問題」にすり替えた点が、残念でした。

世間の批判と異なる会見をした理由は、HPに掲載しているお詫びとご報告を読めば分かります。「対象」「事実関係」「今後の対応」しか記載がなく「この事態が生じた原因」と「原因に対する対策」がないからです。協会も「顕在・潜在する課題を今一度精査する」と原因不明な点を認めています。

短期間の合宿に、レジャーや家族帯同を認めたことについて、謝罪したうえで、原因究明を最優先し、対策を検討して公表すると説明すべきと思いました。協会長が有名人の場合、以降に出演する番組などで更なる失言に繋がらないように、発言内容なども擦り合わせておく必要があります。

協会の理念を阻害する事象とは何か、平時から想定しておき、想定と異なる事象が起きても、事象への対応要領をある程度準備しておき、ステークホルダーからの批判内容を把握する訓練や、第一弾として公表すべき内容、それが不明な場合の対応などを検討しておけば、慌てる必要もなかったと思います。

事実関係を世間がどのように捉えているか、そして、その事実がなぜ起こったのかという2点を把握して公表することが大切と思います。当センターでは、平時に想定し得る事象を洗い出し、対応を検討するご支援をします。

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