駅伝優勝チームから学ぶ

駅伝の優勝メンバーは、常日頃から、一定程度のヒントをもらい、結論は自分で考えて出すそうだ。10名のランナーとサポートメンバーは、チームが優勝するために、自らが何をすれば最善かを考えながら、行動するとともに、誰が走っても同じと、仲間の力を信じていた。

昨年、支えとなっていた選手が走れなくなった時に、それを挽回するだけの体力と精神力がなかった反省のもとに、監督は、選手が自律するチームを作りたかったそうだ。主体性、自律、自ら考えて行動に移すことを求めている。

勝負が決まった後半に、区間新記録が続出したのは、なぜか。走れなかった選手に、自分が走れば良かったと思わせる走りはできないと考えていたから、安全策を取らず、常に攻める姿勢を崩さなかったそうだ。その辺りが、自分を律する、言い換えれば、自分の心の中の敵と戦うということらしい。

選手が自ら考えるようになるには、同じ価値観や目的を共有・共感する必要がある。10名の選手と、サポートメンバー全員が、同じ目標に向かって、お互いを信じあい、それぞれの役割を果たすという理念を共有しているから、あの発言になるのだろう。

多くの役職員に対し、企業理念や経営理念に共感させることこそ、統制環境づくりに必要な要素であり、企業トップの大切な役割だと思う。監督の言葉には、そういう意味で重みがあった。

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