ヘルプマーク

red apple

ヘルプマークは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、東京都が作成したマークです。

シンガーソングライターの新作特典グッズのデザインが、ヘルプマークに酷似したものでした。ところが、「あの特典グッズですよね」と精神疾患を持った方に声をかけた事象が起こりました。幸い、ヘルプマークの説明をして事なきを得たようです。本日は、この事象について考えてみます。

精神疾患を持っている方や外見から判断できない疾患を持っている方は、突然に見知らぬ人から声を掛けられるだけでも恐怖感を持つことがあります。また、体調が急変した際に、特典グッズを持っている人と認識されると、受けられるはずの援助の機会を逃すこともあり得る為、危険です。

特典グッズにデザインが酷似しているものを作成したことには、直接的に罪はありません。しかし、ヘルプマークを使用する方より、誤認される恐れがあるので、止めて欲しいという声が上がっています。

直接的に法令に違反していなくとも、人の命を危険にさらす商品である以上、当該企業やシンガーソングライターの所属事務所は、至急対策が必要です。そこから発展して起こり得る社会事象やアクシデントが顕在化した際は、速やかに謝罪のうえ、商品の回収を行うのが、コンプライアンス経営です。

なお、同居している義父母もヘルプマークを付けていますが、今のところ命の危険を伴う事象には、遭遇していません。

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