失言と謝罪

a group of people taking notes in a conference room

人は誰でも多少は失言をします。失言に気づいたり、指摘を受けたら、素直に謝罪することが何より大切です。謝罪会見では、下手な言い訳や自己主張はご法度です。本日は、法務大臣が失言した後、謝罪をした件につき、考えてみます。

謝罪会見の席で、「一部切り取られたことがあったとしても、誤った印象を与えるようなことは気をつけていかなければならない」と発言しました。全くそのとおりです。しかし、全文を拝見したところ、それだけの問題ではないと思われる個所がありました。

朝、死刑のハンコを押す、昼のニュースのトップになるのはそういうときだけという地味な役職
旧統一教会問題に抱きつかれてしまいました
外務省と法務省はお金にならない
外務副大臣になっても、お金が儲からない、法務大臣になっても、お金は集まらない

発言全体では、大臣の職を甘く見ていて、目の前の課題に向き合おうとせず、お金に執着しているのが、伝わってきます。囲み取材の際、マイクが近すぎることにつき、「ちょっと読めないんだよ」と言ったのも、マイクに拾われて、良くない印象を持ちました。

こうならない為に必要なことは、シナリオライターの存在です。たとえ大臣がそう思っていたとしても、一般社会に対し、誤解がないようなシナリオ構成が必要です。要すれば、他人に読んで聞かせて、不快にならないように準備すれば、宜しいと思います。

謝罪では、自分はこう思っていたというような発言は、積極的に説明してはならず、言い訳や自己正当化と受け取られる発言は避けるべきです。説明しにくい点があれば、「その時はどうかしていた」「自らの立場を考えずに言動した」など、一般人が聞いて、「おバカさんなんだから、しょうがないね」と感じるまで説明することで構わないと思います。気を付けましょう。

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