97歳の運転者が、午後5時前に、左折時に誤って歩道に進入して数十メートル走行し、女性をはねた後、車道で信号待ちをしていた車3台に衝突して、歩道の樹木をなぎ倒しました。人をはねた後に、車道へ戻ろうとして停車中の車に何台も衝突しては、まだ戻ろうと繰り返したようです。現場は見通しの良い片側1車線の直線道路でした。
この報道を受けて、高齢者運転による死亡事故とは思いませんでした。本日は、最近の道路事情について、考えてみたいと思います。
最近は、車道が広くなり、車道左側は自転車優先になりました。歩道に自転車の駐車がなくなり、歩道も広く見えるようになりました。加えて、交差点や一方通行路などの路面のマークや、信号の種類などが変わったようです。私が免許を取得した頃に見えていた景色とは、だいぶん異なっています。
更に、夕暮れになると早くからLED照明が照らすようになり、路面付近が明るくなり、かなり見やすくなりました。一方、LED照明のある道路から狭い道路に入ると、明るさの差が大きく、目を凝らして運転しています。
路面環境の変化により、人と車、車と自転車のすみ分けが進みました。一方で、路面環境の変化に合わせて、神経を使う運転が必要になりました。そういう環境下で、路面環境変化に惑わされて大事故を起こしたのが、たまたま高齢者だったのではないかと、考える次第です。
道路環境の変化について講習する機会を設けることで、広い道路へ出る際の注意ポイントや、歩道と車道の表示の違い、自転車やバイクの走行路や危険運転の可能性などについて講習することも、解決策の一つではないかと思います。



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