上司から繰り返し叱責を受け、うつ病を発症して3か月後に自殺した。労基署と地裁では認められなかったが、高裁が「業務と自殺との間に相当因果関係があると認めるのが相当だ」とし、労災を認定した。これに基づき、会社と遺族に和解が成立した。
部下を指導する時は、その行為や判断が誤りであることを理解させることから始める。誤りであることを認めたら、その行為に至った経緯や背景にあった事情を聞き出し、正しくは、どうすれば良かったかを話し合う。そのうえで、誤った行為や判断を避けるには、どうしたら良いかを一緒に考える。
人を叱る時は行為を叱り、褒める時には人を褒める。この手法を中間管理職まで浸透させるのは、難しい。なぜなら、役員や上級管理職がお手本を示さないから。コンプライアンス経営の取組みとして、社内に仕組みを作りましょう。



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