〇〇のチーム

soccer ball on grass field during daytime

ワールドカップサッカー2022は、メッシ率いるアルゼンチンが延長PK戦の末に優勝しました。この大会では「〇〇のチーム」という呼称が付いた国が順当に勝ち上がり、それ以外では、戦略的に優れたチームがベスト16へコマを進めました。本日は、ワールドカップのチームについて、お話します。

メッシ、エムバペ、モドリッチ、ネイマールJr、クリスティアーノ・ロナウドは、スーパースターで強力なストライカーです。ゴール近くになるとその人へボールを渡したり、その人を起点に攻撃するのが「〇〇のチーム」の戦術です。起点にして攻撃する場合、スーパースターが狙っているスペースに走り出す他の選手の活躍にもかかっています。攻撃イメージを共感しているからできる技だと思います。

一方、日本チームのように、相手チームや前半のスコアなどに応じて、後半に投入する選手が活躍するチームもあります。これは、「××と△△を投入したから、点を取りに行くよ」という監督指示が明確に共感できることで、ピッチ内の選手にもスイッチを入れて、全員で勝ち馬を作りにいくスタイルです。

どちらも有効な戦術で、企業のプロジェクトの進め方にも取り入れられています。今回は、「〇〇のチーム」のタイプが上位の成績を収めましたが、次回はどうなるでしょうか。

覚えておきたいのは、監督の戦術が分かりやすく選手同士に伝わっているということです。ゲーム中に選手を呼び止めて、戦術通りに動くように指示している監督もいましたが、基本的にはどのチームも、練習時に徹底的に場面想定問答を叩き込み、控室でどの戦術を使うか、後半に投入する選手の特性は、どのようなものかなどを全員で共感させていることが、強いチームになった秘訣だと思います。

コンプライアンスの取組みも同じで、戦術の中において、どういうリスクがどこに潜んでいるか、リスクが表面化した場合に取るべき行動ならびに行動指針は何かということを練習の時から、メンバー全員が共感できるまで、習得させることだと考えています。

監督一人ではチーム全員に浸透させることは不可能ですので、コーチや支援スタッフの助けを借りながら、戦況に応じて、個の力を強く発揮できるチーム作りをしているのだと思います。だからこそ、戦術通りに動いて、最後の1ミリがゴールラインを割るまで、諦めなかったのだと思います。

コメント