高齢者に対する保険募集

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一昨年より高齢者親族の介護や生活支援をしていたご縁で、高齢者の特徴に詳しくなりました。本日は、高齢者に対する保険募集について、私見も入れて考えてみます。

多くは、認知症と物忘れ、聴力の低下、視力の低下、ペンが持てないの4つだと思います。各症状に対策を定めておけば、高齢者向けの適正な募集を行う原動力になります。

認知症や物忘れするお客様には、親族を同席していただく、契約者の変更を提案するなどが対策として考えられます。いずれも親族同席が必要となる為、事前に高齢者ご本人に、同席する親族を決めていただき、代理店側が同席者とアポイントするなど工夫が必要です。高齢者と面談を予約した後、もう一度連絡して、面談日時と要件を覚えているかを確認することで、認知症や物忘れ症状の有無を確認する方法があります。

聴力の低下は、ミライ・スピーカー(広告で3万円弱)の活用も対策の一つかも知れません。パソコンのイヤホンジャックに繋ぎマイクの出力先に設定する、またはパソコンとスマホを使ってZoomやTeamsなどでTV会議を接続して、通常の声で話せば、聴力が低下していても、はっきりと聞こえます。相手が話す声まで拾ってしまいますが、それよりもお客様に聞こえることが大切です。

視力の低下対策は、ノートパソコンかタブレットで開いたファイルの字体を拡大する、スマホに拡大鏡というアプリをインストールしておき、アプリで字を拡大して説明する方法があります。色弱、画面の文字が見にくい方には、使えない為、紙ベースで虫眼鏡を使います。

ペンが持てない方への対策は、保険会社がお客様向けに開発したシステム画面をタッチする契約方法です。銀行の窓口担当者が、利き腕を骨折しているお客様に対して手続きをしていたのを見たことがありますが、決して代筆することは、ありません。

このように、高齢者のお客様が弱い部分に対して、優先順位を定めて複数の対策を準備しておき、社内ルールとすれば、社外や保険会社から問い合わせがあっても、説明責任が果たせます。従業員個人の資質に任せると、結局は何もやらないことと同じ結果になりますので、ご注意ください。

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