珍しく東京にも積雪予報が出て、広域災害が起こる可能性があります。保険業法は、保険代理店さんに対し、お客様の不安を解消して、安心を届け、人生に寄り添う商品を提供することを求めています。本日は、広域災害を通じて、お客様の信頼を獲得する手法について、ご説明します。
広域災害が生じると、お客様に起こる事象とは、どんなものでしょうか。避難する、人的被害を受ける、物的被害に遭う、被害か否かの判断に迷う、被害に気づかない、特段に被害がないなどです。お客様は、自身と家族、自宅や職場に影響がなくとも、ネットや報道で、周囲の被害状況を把握します。
この状況下が長く続くと、不安がよぎります。そんな時、ケガや被害がないかの一言に癒されます。更に保険金の請求可能な範囲を教えてもらうと、安心します。たとえ被害がなくとも、その後に被害を発見したり、更なる災難に陥ると、代理店さんへの連絡行動が容易になります。これを専門用語で、請求勧奨と言います。
多くの代理店さんは、請求勧奨を行っています。しかし、自社保有契約しか確認しておらず、他社や共済で加入している契約に対象と思われる契約がないか、または、これを機に、家庭や職場のリスクに対する補償漏れがないかを確認するまでには、思い至らないことが多いようです。
特に、一つの店舗で大量の顧客を抱える保険代理店さんは、請求勧奨が遅れる傾向があります。この弱点を突いて、他社契約情報の収集や、補償の見直しの約束を取り付けることができれば、その後の営業活動に繋がります。保険を専業で営む代理店さんは、自社のお客様に対し、この手法を活用して、請求勧奨することで、自社の市場が拡がります。請求勧奨は、保険事故を見つける為ではなく、お客様の不安を解消し、安心をお届けして、お客様の人生に寄り添う商品を提供することにあるのです。



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