コンプライアンス実施計画

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4月は、年度コンプライアンス実施計画を策定して、具体的な取組みの検討を始める、もしくは取組みを開始する企業が多い季節です。本日は、コンプライアンス実施計画について、考えてみます。

コンプライアンス実施計画と言うと、システム対応と従業員研修ありきになりがちです。企業を動かしている多くの要素は、人(従業員)とシステムだからです。

お薦めしているのは、経営トップが全役職員向け研修の講師を担うことです。冒頭の挨拶だけでも構いませんが、その後中座するのでは、趣旨が伝わりません。残念ながら、役員と従業員は、経営トップの姿勢を見て、研修受講の本気度を決めています。トップが強い興味や危機感を持っていることが伝われば、本気度が伝わり、真剣度が決まります。

システム対応は、仕組み作りの一環です。役員や従業員が事業活動において遭遇するリスクから回避させる目的です。仕組み作りには、二重チェックやチェックシートの提出、振込先やメールアドレスの事前登録などもあります。

研修を検討する場合は、企業の組織構成を考えてみてください。通常は三角形の頂点に経営トップがいて、役員、管理職、従業員の順に人数が多くなり、三角形の底辺は広くなっていきます。それゆえ、研修は、全従業員向けに加えて、管理職向け、役員向け、トップ向けがあるのが、理に適っています。

なぜなら、組織体制の三角形の底辺に位置するほど、取り巻くリスクの種類や頻度が多い一方、上層部になるほど頻度は少ないものの、難易度が高くなり、管理者視線などの追加要素が必要だからです。

弊社では、コンプライアンス研修の講師業務も承っております。何も決まっていない企業様は、その旨をご相談時にお話いただければ、貴社の現状やリスクテイクの実態を踏まえて、一緒に検討させていただきます。

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