従業員150名の企業において、残業ゼロ、育休100%取得をほぼ達成し、今後は業務のリモート化を推進して、更なる高みを目指していると報道がありました。本日は、こうした良い企業について、考えてみます。
会社が変わるきっかけになったのは、組織人事のコンサルティング企業「ワークバランス」社による従業員向けの講演でした。残業が多いと生産性が下がると説明され、辛口の評価を受けたそうです。そこで、講演直後に、社長が残業をゼロにすると宣言。
最初は、納期が間に合わないなど、従業員も混乱したそうですが、社長が「それでも構わない」と言い続けたことで、何とか工夫して納期を間に合わせるように変革したそうです。
更に「業務の属人化」の解消に努めました。その人がいないと何も進まないという事態を解消させる為に、各部署が業務の洗い出しを行い、他の担当の眼が入る、デジタル化を進めるなどの取組みが進みました。その結果、年々残業が減っていき、残業代が減る一方で、賞与や給与へ還元したそうです。
加えて、育休についても、なかなか取得が進まないので、社長が本人へ面談して、取得できない理由を聴いたり、上司や同僚に職場の状況を聴いたりして、取得を促しました。
次は、子育てを含む家庭と仕事の両立や、親の介護などを視野に入れて、テレワークの活用を推進しているそうです。
報道だけ読むと、次々と取組みが機能したように見えますが、大切なことは、社長以下の職位の高い人達が、従業員に対して、都度都度背景や目的について説明を行い、阻害要因を排除、解消することを求める姿勢ではないでしょうか。企業の体制を整備するには、こうした取組みが必要と感じます。



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