コンプライアンス経営が定着している企業には、共通する特徴があります。本日は、コンプライアンス経営について、お話します。
他社の取組みや結果を見る機会があった際、自社とは業種、環境、状況は異なるが、ヒントになりそうな点を見い出そうとします。講演を聴くと、話の中で自社に取り入れが可能なことはないかと考えます。他社の好事例に接したら、問題点があったとしても、どのように改良すれば、自社に転用できるか、役立つかを考えます。成果を出すには時間を要する取組みがあると、少しでも早く成果を出す為の工夫ができないかを考えます。どうすれば実効性ある仕組みになるか、常に考えています。
一方、コンプラ経営が定着しない企業では、他社の取組みや結果を見る機会があっても、自社とは業種、状況、環境が異なるので、取り入れるのは難しいと思い込みます。他社の取組みに問題点がある場合、使えないと結論付けます。直ぐに実効性や成果が出ない取組みには、興味を持ちません。
この違いは、経営者に対してメンバーが意見具申する際に、垣間見えるそうです。業種、状況、環境が異なるので取り入れるのは難しい、取組みに問題があるので使えない、直ぐに実効性や成果が出ないなどを理由に、結論付けします。
経営者が上記理由で結論付けしようとしたら、複数の異業種の成功事例や、実施しなかったが故に上手く進まなかった事例を示して、自社への転用や運用の工夫などについて論議するように、誘導してみましょう。成功事例や失敗事例の中から、自社オリジナルを生み出し、コンプラ経営を進めたいですね。



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