第一四半期が終了し、7月に入りました。年間の4分の1を過ぎたことを踏まえると、進捗が気になる季節です。本日は、体制整備に関わるポイントについて、ご説明します。
まず、企業理念の読み返しを行い、年間目標や計画、スケジュール感を確認します。各部門の責任者やキーパーソンに対し、第一四半期末の状況と第二四半期の予定について、話す機会を作ります。全体を集約し、第二四半期にドライブを掛けるポイントを整理して、トップメッセージへ加えます。
各部門の話が、企業理念や年間目標と異なる姿を目指していることもあります。責任者やキーパーソンには、当該業務しか見えていないことがありますので、全体感と目指す姿を示して、目標と実施計画を見直すなど、経営が支援を行うことで、適切な方向性を維持しましょう。
また、自己点検の実施を行うには、適している時期です。行う前には、前年度の結果を見ないでください。真っ新な状態で、「できている」と考えた項目には、その証左や記録を確認してください。確認できない場合には、「できていない」「十分でない」と判定することに躊躇しないで下さい。
「できていない」「十分でない」に該当する項目では、「できている」姿を想像して下さい。その姿がコンプライアンス責任者と共感を得られるかを確認してください。「できている」姿は、必ずしも一つではないので、「できている」証左や記録が説明しやすい方を選択することで構わないです。
年間の4分の1の進捗ですから、手つかずになっている業務、取組みの概要も決まっていない項目、実施の目途が立っていない取組みなどが、あるはずです。そういう進捗を確認すると共に、第二四半期末に向けた取組みを後押しすることで、自主性・自律性を担保していきましょう。



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