大国軍隊が、長期間に亘りメールアドレス末尾の入力を誤り、数百万通の誤送信があったことが報道されました。誤送信先が、ロシアと親密な国家だったことから、大きな話題になりました。本日は、メールの誤送信について、考えてみます。
一般的には、新たな相手やアドレスに送信する際、テストメールを送り、相手に返信してもらっうことで、誤送信対策としている企業が多いのではないかと思われます。相手に返信してもらったら、相手のアドレスを登録することで、次回以降は、誤入力の可能性がなくなるからです。
この対策は、間違いがない手法のようですが、役員や従業員が、テストメールを送ることが面倒と考えて省略してしまえば、対策が無効になります。登録のないアドレスへ発信できない仕組みがあっても、手入力で登録してしまえば、今回起きた事件と同じ事象が起こる可能性があります。
そうならば、テストメール送信が簡単にできる仕組みを作り、写しを同僚や上司に設定することで、面倒くささを排除し、適切な運用とする工夫もできます。合わせて、役員や従業員に対し、定期的に情報漏えいの怖さを教え、対策を怠ると漏えい事件が起こる確率が高まり、社内規則違反に該当し、自らの身を守れなくなることを教育していくことも必要です。
一般的には、社内規則違反などの不適切行為は、「この程度なら大丈夫」「ミスした結果の怖さを理解していない」時に、発生確率が上がります。心の油断が、企業理念や経営理念と異なる結果を生み、ステークホルダーや社会から批判を受けるという二次被害まで教えておくことが大切なポイントです。



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