保険代理店の体制整備14

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所属保険会社の指導に従っているが、実態は何も変わっていないと感じている代理店さんもいるかと存じます。本日は、一つのヒントとなる考え方について、ご説明します。

保険代理店さんの業務プロセスには、自社では常識と認識しているものの、他業界や他の金融機関では非常識と言われている事象があります。他業界や他の金融機関を社会と置き換え、非常識と言われている事象を見つけ出し、改善していくことで、体制整備の取組みになります。

例えば、同じ保険商品を販売するのに、どの募集人が販売しても、募集プロセスは同じはずです。しかし、保険代理店さんでは、募集人任せになっていることが多いそうです。これを改善すれば、体制整備に繋がり、お客様に安心と安全をご提供することになります。

商談の記録についても、保険の業界は、詳細に記録していない代理店さんが多いようです。他の業界では、映像や録音、社内レポート、行動履歴など、どの商談でも詳細に記録しています。

また、法人組織なのに、顧客管理や顧客との接触について、募集人一個人任せになっていて、法人または事務所との繋がりを深める取組みが少ないことも、保険業界特有の事象のようです。

自社の常識で、社会の非常識になっている事象を洗い出すことが、体制整備や業務品質向上の取組みになるばかりか、コンプライアンス意識の醸成にも繋がります。まずは、取締役や上級管理職だけで、このテーマで論議や意見交換してみては、いかがでしょうか。

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