保険代理店の体制整備16

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大型で強い台風が、日本列島を縦断する模様です。台風が来る前は、事前の備えと、発生時に取るべき行動について、リマインドしておくことが大切です。本日は、台風通過後を想定して、保険代理店さんの体制整備について、考えてみます。

まずは、自社の経営理念を読み返し、理念に沿って、考えます。多くの代理店さんの経営理念には、お客様との信頼(きづな)、安心、安全、支援(サポート)、生活の安定、経済の発展などの言葉が含まれています。言葉が示すイメージを創業時に遡って想像して下さい。

加えて、保険業法の体制整備義務においては、お客様の不安を解消する、安心を届ける、人生に寄り添う商品やサービスを提供するなどの取組み指針が、例示されています。お客様は不安状態で、安心したい、被害があれば早急に原状復帰したい、元の生活に戻りたいと考えていると推察できます。

理念と目的に合う体制やサービスをタイムリーに行う為には、社内でルール化、仕組み化しておき、何度か予行演習を行い、従業員の誰かが台風被害に遭って業務に就けない時も、代替できる教育を行い、その実施状況や能力を把握(管理)し、足りなければ、追加指導を行うことが必要になります。

もう一つ創意工夫するとすれば、そういった体制やサービスが確立できたら、平時からお客様に対してその旨をアナウンスしておき、お客様を巻き込んで、被害が生じた際の予行演習を行うことで、お客様に訪れる不安を安心に変えることが可能になるかも知れません。

体制整備の取組みは、各社各様です。経営理念と体制整備義務に合った創意工夫がある取組みを行えば、独自の「信頼、安心、安全」のご提供に繋がります。合わせて、被害がなかったお客様に対し、次の台風に備えて、補償内容の見直しを提案するなども、上記趣旨に合っていると思います。

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