ハワイ・マウイ島ので発生した山火事は、100名近くの人命を奪い、更に多くの建物や観光地などを全焼させました。被害を受けた方々には、心よりお悔やみ申し上げます。本日は、災害時の心構えについて、考えてみます。
マウイ島は、海岸沿いの狭い平野部が、山に囲まれた地形だそうです。避難警報などの電気機器が焼失して、住民に伝達できずに、避難の遅れに繋がったそうです。不運なことに、近くを台風が通過しており、強風によりヘリコプターが飛べなかったそうです。不運が重なり、被害を大きくしました。
被害状況を画面で見る限り、東日本大震災の津波被害を受けた地区と似た光景に見えました。山側から出た火から逃げようとしても、海沿いの道路はクルマで渋滞してしまい、止む無く海へ飛び込んだ方々もいたようです。
災害時を想定して、逃げるルートを確保しておくことが大切です。ハザードマップを見て、職場や自宅に危険が及んだ場合に、どのルートで、どこへ非難すべきかを覚えておくことで、避難所移動への心のハードルを下げると共に、生存率を高めると痛感しました。幸い、保険会社より、台風・豪雨への注意喚起メールが来ましたので、早速、試してみました。
住んでいる地区や環境によって、災害の心構えは異なると思いますが、都市部には都市部なりの、過疎地区には過疎地区なりの心構えがあります。どういう災害リスクがあるのか、こういう機会を通じて考えておくことが、いざと言う時の心構えに繋がります。
コンプライアンス経営も同じで、リスクや想定外の事象が起こることを前提として、心構えや対応を定めておくことに尽きると思います。幾つかの事象が起こってから、慌てて対策を講じても、心構えができていないので、付け焼刃になることが多いようです。平時の備えに、重点を置きましょう。
マウイ島の被害復旧にあたり、機材や資材の搬入にも、小型飛行機と船しか手段がなく、島へ到着しても、運ぶ車両がないなどの事態が予想されます。鉄道もなく、人はクルマかバスで移動しますから、道路の回復も早期に求められます。ライフラインの復旧までは、長期滞在可能な避難所も必要です。直接協力できる能力はありませんので、寄付や災害支援金などの形で、協力したいと思います。



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