高校野球決勝戦

高校野球決勝戦は、神奈川県の慶應義塾高校が、宮城県の仙台育英高校を破り、107年ぶりの優勝で終わりました。慶応の選手が、高校野球らしくなく、新しい高校野球の形が見えてきたように思いました。本日は、高校野球決勝戦から見えた新しい考え方について、お話します。

髪型自由、長時間練習なし、エンジョイ・ベースボールなど、練習は選手が考える、打撃についても方針は示すが、各自が狙い球を考えるなど、プロ顔負けの自主性で演出する野球スタイルです。仙台育英高校も連覇を目指し、1回戦から次々と強豪校を破って勝ち上がり、決勝戦でのプレーに加えて、振る舞いも一流であることを示しました。

いい意味で、両校共に、オリジナリティがある良い子たちでした。きっと、純粋に高校野球が好きなのだと思います。そして、両校ともに、自分たちで考えて創り出し、監督をコーチ役として上手に活用している感じがしました。

コンプライアンス研修講師をする機会もありますが、受講者の皆様には、座学研修後に、テーマをご提供して意見交換をしていただき、共感できた範囲で新しい取組みや改善、目指す姿に向けた取組みのリマインドしてもらうようにしています。

良い人が集えば、良い企業を運営するようになります。社長がイメージキャラクターではなく、良い人の従業員が主役の企業になる環境を作れば、大きな過ちは犯さないと思います。高校野球からも学ぶことが多いと感じました。

私は、慶應義塾高校の卒業ではありませんが、付属校と言うのは、だいたい校歌や応援が同じです。応援歌の若き血は、大学の頃に数えきれないくらい歌いましたが、昨日のアルプススタンドは、相手のチームが委縮するほどでした。やり過ぎ感もありますが、それだけ母校愛のある良いOBが多いのです。

10数年前に、母校の成蹊高校ラグビー部が花園大会に出ました。福岡から新幹線で前日に大阪入り、居酒屋で仲間と再会し、応援したのを思い出しました。かなりの人数のOBOGが来ていて、校歌など応援した結果、優勝候補の高校に引き分けと善戦しました。「応援も力なり」です。