勤務型代理店とは、統括代理店および所属保険会社との三者間で、代理店委託契約書を締結している個人代理店です。本日は、勤務型代理店(被統括代理店)について、フォーカスしてみます。
勤務型代理店は、募集人業務を遂行し、顧客に対して保険商品を提案・販売します。一方、保険業務を行う際、統括代理店から教育、指導、管理を受けます。それゆえ、勤務型代理店のスキル向上やコンプライアンスは、統括代理店に委ねられています。
多くの統括代理店さんは、スキル向上やコンプライアンスの教育・管理・指導について、自社従業員との間に差を設けていません。お客様からのご不満があれば、再発防止策として、その教育を担うからです。
保険業法の趣旨では、独立した代理店の募集スキルやコンプライアンス教育は、自らの責任で行うことが求められています。それゆえ、統括代理店が、独立した勤務型代理店に教育を行うのは、保険業法の趣旨に合っていないように思います。
同じ組織、同じ経営理念、同じ職場環境、同じ方向性を持たないうえに、自社のルールに従わない人に対して、募集スキルやコンプライアンス教育を行い、適正な業務運営の趣旨を実践させることには、疑問に感じます。
それゆえ、勤務型代理店は、統括代理店従業員と同じ教育・管理・指導を求め、統括代理店の募集スキル向上の取組みや高いコンプライアンスレベルにより、法令の趣旨に沿った業務運営をしていくと良いと思います。必要なのは、向上意識と習得機会です。



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