自民党の最大派閥におけるパーティー券のノルマ以上の売上金を各議員の取り分として政治資金として記載しないで裏金にしていた事件が報道されています。
自身に降りかかった火の粉を払うのに懸命な議員、党内の内幕を明らかにすることで済まそうとする議員、大臣や党の要職を自ら降りることで善人にでもなったかのように済ましている大臣・副大臣クラスの面々など、国民からの眼や社会の要請とは異次元の政策で動いている議員が多いのが、大変気になります。
そもそも、国会議員は、立法府としての役割りを持っています。発生した事件に対して、法の抜け穴がないか検証する、法の改正の必要性を述べる、改正案を議論するなどの本来業務を行うことが、求められる姿です。
同じ党内の別派閥の議員が、その役割を担えないことは自浄作用がなく残念です。しかし、野党からも、政治資金規正法では足りない部分の新法の立案や、規制法の改正の声すら上げられない、野党内で統一できないことが、大変残念です。
世の中は、様々な役割を持った人による分業制で成り立っています。金額と人数の大小の差異はあれど、本質的な課題は分かっているので、急がないと「鉄は熱いうちに打て」という諺に間に合わず、裏金議員の言い訳も聞けないまま、検察庁による捜査だけで終わってしまう気がします。今こそ、立法者による改正・新法の検討が必要な時期ではないかと思う次第です。



コメント