安心と安全

anonymous couple of travelers embracing on abandoned plane at dusk

大地震、航空機衝突事故、商店街火災と、災害や事故が続き、2024年は不穏な幕開けになりました。幸い、航空機衝突事故と商店街火災には、死者はなく、何よりでした。本日は、災害や事故における安心と安全について、考えてみます。

航空機事故においては、従業員が、マニュアルに従い、乗客をパニックコントロールし、複数ある避難器具の是非を瞬時に判断して、速やかに乗客を避難路へ誘導して、機内に一人も残さずに避難できたことが、高く評価されています。まさに、高度な避難訓練の賜物です。

非常時にも大切なのは、事業の目的、経営理念に沿った対応や行動です。航空会社の場合は、お客様の安心、安全、そして早く目的地へご案内すること。恐らくマニュアルには、非常時対応の基本の考え方が冒頭に記載されていて、従業員は繰り返し習得していると思われます。

こういう機会を通じて、自社の経営理念が従業員等にどれだけ浸透しているのか、可能であれば役員の理解度を確認して実態を把握し、災害時、非常時、不祥事などの対応を見直し、不足や不十分があれば、教育を繰り返すことが、何よりの対策になります。

もし、機長の指示を待ち、従業員同士の連携が取れなくなった時に、行動が止まっていたら、助からなかったことを考えれば、今回は、素晴らしい準備が出来ていたと言えます。安心と安全を守ることができたことが、企業の存在価値を高めることになりました。

多くの乗客は、死を覚悟したと語っています。その割に、スマホの録画をしている方が多いことに驚きました。死を覚悟すると、最後の姿を記録に残したくなるのかも知れません。

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