永年に亘り、政府の要職を務めている大臣が、女性大臣を褒めるスピーチにおいて、年齢や容姿に関して、不快に感じる発言をしました。後日、被害者の女性大臣は、公式の場でハラスメントを許容せず、発言者を断罪するかと思いきや、スルーしてしまいました。本日は、ハラスメントへの対応について、コンプライアンスの観点で、考えてみます。
コンプライアンス経営の観点では、ハラスメントは、どんな理由があっても許容されるべきでは、ありません。政府の要職を務めている大臣に対しても、同じです。
適切な対応としては、ハラスメントである、社会常識では許容されない非常識な発言である、自分自身も不愉快に感じた、以降は止めてもらいたい旨を直接伝えるべきでは、なかったでしょうか。
女性大臣の立場であれば、上記趣旨を本人に伝えるだけでなく、囲み取材などの場で、本人へ伝えた内容を説明すべきだったと思われます。大臣は国のリーダーです。リーダーが許容してしまうと、ハラスメントに対する国のレベルは、先進国に追い付きません。
勤務先の組織内のように、毎日顔を合わせる場所で、ハラスメント発言を受けた場合は、その場で「ハラスメントですよ。気を付けて下さいね。」くらいの注意喚起は行うでしょう。その場で注意する方が、即時本人に反省を促し、結果的に関係は穏便に収まり、効果的な再発防止に繋がるものと思います。「轍は熱いうちに打て」というところでしょうか。



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