人は、窮地に陥ると、その人オリジナルな人柄や倫理観が、言動や振る舞いに出るそうです。それゆえ、重要な役職を任命する際には、窮地に陥った際の振る舞いを知ったうえで任命すると、間違いが少ないと言われています。本日は、任命責任について、考えてみます。
覚えていない、うすうす思い出してきた、ハッキリとした記憶はない、推薦状は受け取ったと思われるが推薦確認書は、正直記憶になく確認できていない、サインをしていたのかもしれませんが、よく覚えておりません。
この弁明を聞いて、信頼に足りる人物とは、感じられないと思われます。写真を見せられている訳ですから、当時の記録を秘書と擦り合わせて、説明責任を果たすことが、最善の逃げ道です。現在は関係を断っているから、職務に支障がないという発言も、明らかに社会の信頼を失います。
不適切なことが発覚したり、辻褄の合わない事象が判明した場合には、一旦立ち止まり、事実関係の確認を行い、その間に周囲の意見を聞き、社会の常識に反していないかと言う観点で、対応の方向性を定めることが、必要です。あくまでも一般社会から見るとどうかという視点が大切です。
重要な役職に任命する際は、この対応ができる人で、役職に相応する素養のある人を選任することが、望ましいと思います。周囲の方から推薦がある場合は、過去に窮地に陥った際の対応を振り返ると、自ずと見えてくると思われます。
窮地に陥った経験のない方は、本人から失敗談を聞いて、その際、どういう考え方をしたのかを確認することで足ります。失敗の渦中において、自身の活躍で成功に変えていった武勇伝を語る場合は、失敗で終わった経験について語ってもらうと、人柄や倫理観が分かります。
国会答弁を見ていて、あまりにも稚拙、かつ辻褄の合わない答弁に、驚きました。



コメント