遊覧船が浸水し、乗員と乗客の多数が死亡した。浸水の原因、過去の事故との因果関係、出航を見送るように漁師に忠告したとの証言、波と風の把握状況など、真実が明らかになっている訳ではない。
遊覧船観光を生業にしている企業なら、お客様に安全な遊覧船観光を提供することで、お客様が笑顔になり、その結果、企業として発展すると共に、地域の発展に貢献するというのが理念かも知れない。
安全な遊覧船観光を提供する為に、どんな取組みをしていたのだろうか。
出航の可否判断、浸水が始まった際に顧客の命を守る行動、自社による救助活動について、平時の取組みや、今日的な観点で社内ルールの見直しを行っていたのだろうか。
企業の存続を危惧するほどの事象が発生する前には、必ずと言ってよいほど、事前に兆候が起こる。企業の内部統制の取組みは、そうした兆候を見逃さない仕組み作りをすることから始まる。
遊覧船の事故を他山の石とせずに、自社に置き換えて考え進めておくことで、非常時の対応訓練や企業を取り巻くリスクの見直しに繋がります。
行方不明になっている方々が、一人でも多く助かることを祈っています。



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