千年以上続いていたお祭りが、歴史に幕を降ろしました。関係者の高齢化と担い手不足が理由です。人口減少と高齢化の課題が、より深刻になっていることを表した事象と感じます。本日は、人口減少と高齢化について、考えてみます。
お祭りは、地区ごとに根付いています。都市部への人口集中と地方都市の過疎化により、人口減少が顕著になりました。高齢化も、過疎化した地区には、より顕著な傾向となっています。激しく身体を使うお祭りであるほど、高齢化が担い手不足を加速させ、次々にお祭り仕舞いが起こることが想定されます。
同様に、ビジネスにおいても、従業員の高齢化と担い手不足が、現実化するかも知れません。新卒の売り手市場が続き、第二新卒や20代の転職が活発化すると、退職を恐れ、希望に沿わない配属はしなくなり、希望されない業務は高齢従業員やシニア層が担うこととなる恐れがあります。
対策として、デジタル化、自動化、生成AIの活用などにより、希望されない業務を改革していく必要があります。先入観のない考え方や、一定のリスクを排除する進め方など、今までに経験していない事業展開を迫られるでしょう。
社会構造に合ったビジネスモデルの再構築と言ってしまえば簡単ですが、アナログや個々の個性を好むビジネスモデルほど、魅力を高めなければならない時代になりそうです。コンプライアンス経営においても、人口減少と高齢化に沿った取組みや考え方に、変えていくことになるでしょう。



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