進む少子化

parents with two sons posing for a family picture

厚生労働省は、出生数が8年連続減少して過去最低となり、婚姻数は90年ぶりに50万組を割ったと、公表しました。想定より早く少子化が進んでいると考察しています。本日は、進む少子化について、考えてみます。

若年向けアンケートでは、子供を望まない理由は、金銭面の不安が約4割、それ以外が3割5分と分かれているそうです。現在の傾向が20年継続すれば、子供が成人年齢に達します。成人した子供が極端に少ないと、その親である現在の若年層がどういう影響を受けるでしょうか。更に、成人した子が、子供を望むか否かまで考える必要があると思います。

このまま少子化が加速すると、子供向け産業が先細り、高齢者向け産業へ労働力がシフトします。社会福祉制度の財源は限られているので、再分配する仕組みを変えないと、制度の財源が運営に耐えられなくなるかも知れません。

例えば、40歳以下の夫婦が、成人まで1名育てたら年金1割増し、2名で2割増し、3名以上は3割増しとする新制度は、どうでしょうか。自身と配偶者の老後生活の向上が実感できるので、子育ての魅力が増し、より子供を望む傾向が強くなるのでは、ないでしょうか。

総人口が減れば国民の総保有財産も減り、仮に赤字国債発行高を下回れば、日本は事実上、倒産の危機になります。子供が成人するには20年の期間が必要です。多子化に向け、官民共同の仕組み作りが、急務です。

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