報道の誤り

man holding burning newspaper

報道機関が、選挙結果の確認を誤り、勢力図が変わったと報道し、それをコピーして他の報道機関20社が誤った報道を行いました。新聞やテレビ、ネットニュースにおいて、誤字、解釈誤り、発言の切り取りなど、見るに堪えない記事が散見されます。本日は、この原因について、考えてみます。

原因として、考えられることは、以下のとおりです。
1.時間的制約
  早さを優先し、情報の確認や裏付けがない
2.リソースの不足
  予算削減や人員不足に伴い、記者や編集者が確認できない環境
3.情報源の信頼性
  情報源が信頼できない、意図的に誤った情報提供を受ける
4.バイアス
  報道機関、個々の記者が持つ政治的・社会的なバイアス
5.複雑な情報の誤解
  問題が複雑な場合、記者や編集者が誤解することがある
6.編集上のミス
  誤字を直さず、誤ったまま報道する人為的ミス
7.情報操作とプロパガンダ
  特定の目的を持った団体や個人が、意図的に誤情報を流布させる
8.社会的圧力
  特定の利益団体や政治勢力からの圧力

報道の早さを優先する文化を排除すれば、1・2・6は改善するでしょう。外部記者や編集者向けの教育プログラムを見直せば、3・4・5・7の発生を抑える風土ができると思われます。加えて、報道機関内に実務相談ができる環境が整うと、4・7・8の対策となり得ます。

上記のように、他社における課題を演習問題として考える習慣があると、いざと言う時に課題解決策を見い出す能力が高まります。他社が抱える課題には、ストレートな解決策を考えることができます。「他山の石から学ぶ」を自社の常識に取り入れましょう。

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