7月3日より、新紙幣への切替が始まります。紙幣の切替時には、旧紙幣が使えないと信じ込ませて、詐欺に騙される事件が起こります。本日は、新紙幣詐欺の対策について、考えてみます。
覚えておきたいのは、旧紙幣の使用期限はないことです。お札は、法律で「無制限の強制通用力」があると定められており、法律上の特別な措置がとられない限り、新紙幣が発行された後も、旧紙幣が使えなくなるという予定はありません。その証拠に、今でも聖徳太子や伊藤博文が書かれた紙幣は、使えます。
また、急いで新紙幣に切り替えが必要というのも虚偽であり、金融機関のATMでも9割、交通機関の券売機が8から9割、飲食店の食券自販機は5割、飲料水の自販機は2から3割しか切り替えができていません。
切替が完了した自販機でも、旧紙幣は従来通り使えますので、その辺りのデマ情報を信じないように、注意喚起することが必要です。特に、一人住まいの高齢者など、誰かに相談する環境がない人には、教えて差し上げる必要があります。
電話と取ると、録音テープが流れ、造幣局を名乗り、タンスにしまっている旧紙幣が使えなくなるから、速やかに新紙幣へ交換する必要があるなどの虚偽情報を使って詐欺行為に及ぶ者が出るかも知れません。
自分は大丈夫と考える方は、身の回りの高齢者など情報に惑わされやすいお客様へ、注意喚起情報を伝えると良いと思います。高齢者以外にも、キャッシュレス決済を使わない人も、危険かも知れません。お互いに声を掛け合って、資産を守りましょう。
ご連絡:都合により、今週は新規掲載をお休みします。ご容赦ください。



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