思い込みにご用心

a young man raising his hand at a business conference

県議会の調査特別委員会、通称、百条委員会が開催され、パワハラ疑惑について、当事者や関係者から聴取を行いました。その際、パワハラ疑惑を受けた当事者が、疑惑を否定する発言を繰り返しました。本日は、思い込みにご用心というタイトルにて、コメントします。

まず、定義に関する思い込みです。被害者がパワハラを感じた場合は、パワハラです。第三者に判断を委ねるものでは、ありません。加害者が事情説明しても、被害者が感じた事実を取り消すことは、できません。被害者の同僚や親しい人が、パワハラが誤解であることを感情論も含めて、被害者へ説明し、被害者が思い返した時だけ、取消できる機会が生じます。

次に、社会の変化に対する思い込みです。現代は、上司が部下を指導する社会ではありません。自分が部下や若い頃に経験してきたことを部下や新人に求めることは、間違いです。社会が変化したことに気づかないと、間違いであることに気づきません。

最後は、自分だけは構わないという思い込みです。この事象が起こると、周囲の方々は不満・不安に感じます。部下の人に禁止していることを上司が行うと、不信感が募ります。社会のルールは、既に組織に上下関係を廃止していることに気づかないことから、思い込みが始まるようです。

思い込みの多くは、自分の都合良く解釈したことにより起こります。思い込みは、誰にでもあり、起こる事象です。大切なのは、自分が説明、主張した意見に、周囲や自分より下の立場にいる人達が賛同しなかった時、おかしいなというリアクションをした時に気づく感応度、感性です。

感応度や感性を磨くために、昔は多くの書籍を読み、自分で考えるように指導を受けていましたが、それすら現代では誤りです。現代では、多くの発言や意見を聞く機会やネットなどの情報源から、社会の常識を学ぶスタイルが主流になりつつあります。本日は、思い込みについて、コメント致しました。

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