記録的な豪雨

石川県能登地方を襲った記録的な豪雨により、大地震で被災した地区は、さらに大きな被害を受けました。本日は、気候変動に伴い、今までの常識が使えなくなったことについて、考えてみます。

最近は、頻繁に線状降水帯が発生した旨の報道を目にします。今回の能登地方の被害も、最初は西側から流れるようにやってきた雨雲が、線状降水帯に発展したことから、始まりました。

従来は、大地震や台風直撃などで気象庁の会見がありましたが、最近は、線状降水帯の発生や大雨情報でも、会見を行うようになりました。恐らく、一定の地域に人命を失う可能性が高い災害を受けると予測しているからでしょう。

とすれば、我々が考えるべきは、事前に判明している危険情報に反応して、迅速な対応を行うことでしょうか。自宅であれば、避難の方法を確認しておくこと、建物と家財の火災保険や地震保険の補償内容を把握しておくことが賢明だと思います。

避難所の場所の確認、風水災の場合に備えて避難路も確認しておく必要があります。避難路が土砂崩れにより危険な地区ではないか、避難路の傾斜と川や海からの距離など、事前に周囲のリスクを把握しているだけで、慌てなくて済みます。

加入している保険の補償内容を把握するには、保険代理店へ連絡して説明を受ける、改めて加入している保険のパンフレット兼重要事項説明書を取り寄せて、読んで理解しておくことで足ります。

保険代理店の説明を受けるうちに、他にもリスクがないかを教えてもらったり、必要な補償の優先順位についてアドバイスを受けることを推奨します。説明を受ける費用は無料ですから、使わない手はありません。

このように、気候変動に伴い、今までの常識が使えないことを前提にして、知識を深めることが、あんしんで安全な生活を営むためには、重要になります。能登の皆様の生活が、一日でも早く元に戻ることをお祈り申し上げます。