2024年も残すところ、数日になりました。クリスマス祭事が終わると、新しい年を迎える準備に入ります。本日は、年末年始の休暇中に留意して欲しい事項について、考えてみます。
まず、何のために留意事項をお伝えするのか、その目的について、考えます。それは、休暇を仕事の為に使ったりすることなく、休暇が明けたら全員が健康な状態で業務に戻ってきて欲しいからです。
であれば、留意事項は二つだけです。一つは、休暇中は担当役員の命令がない限りは業務に従事してはならないことです。言い換えれば、休暇期間中に出社してはならないことです。禁止行為の説明とその目的、背景を経営者自身の言葉で説明することで足ります。
たとえ会社が休暇中であっても、お客様が困っている時は訪問して対応するという方がいますが、仮にそれが他のお客様に伝わると、他の従業員が不親切、不誠実と言われたり、出社対応を求められたりして、企業としての一貫性がなく、体制の整備ができていないことが露呈します。経営者として、許してはなりません。
もう一つは、休暇明けには、新たな気持ちで元気に業務に戻ってきて欲しいことです。言い換えれば、何事もなく業務に戻るという趣旨をかみ砕いて説明することで足ります。
何事もなくというのは、法令違反を犯さないことに加えて、社会から非難される行為や倫理観の欠ける言動をしないで、休暇を過ごして欲しいということです。具体的に注意すべき事例としては、自動車の運転では飲酒、速度超過、乱暴運転など、人的交流ではセクハラ、パワハラ、ケンカ、暴力などです。
二つの項目共に、当たり前すぎる事項であり、経営者が伝えるべき話題ではないというご意見もありますが、そう考える方々は、留意事項を伝える目的が異なるのだと思われます。
今年発生した企業不祥事は、いずれも法令違反や倫理観の欠如がもたらしています。禁止行為をリマインドして、何事もなく新しい年を迎えて業務に戻ることは、経営者が求める最高の休暇ではないでしょうか。メリークリスマス!



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