先日、トップが行った会見が不十分で課題が残ったことから、当該テレビ局は、約10時間に亘り、再会見を行いました。本日は、一般企業が再会見で説明すべきであったと思われる項目につき、時系列に分けて考えてみました。
1.事件発生前
加害者と被害者の関係、二人が知り合った経緯
加害者宅で二人きりで会った経緯
被害者が加害者宅へ行くことを断れなかった理由
2.事件発生直後
ハラスメントの訴えがあった際、社内マニュアルの記載内容
マニュアル通りに行動できなかった理由
ハラスメント・コンプライアンス担当部署へ通報しなかった理由
3.事件発生以降、現在まで
被害者がと遭えば人権擁護できないのに、加害者に社内立入りを許した理由
加害行為を繰り返す可能性があるのに、加害者に社内立入りを許した理由
擁護も解決もできないのに、会社弁護士、警察等に相談しなかった理由
企業や団体では、上記3つの場面にて、自社マニュアルを読ませた上で、自社がすべき対応につき論議することで、不祥事やハラスメントの研修に役立ちます。社内マニュアルが機能せず、適切な支援ができなかった事例として、活用ができます。
弊社によるコンプライアンス研修では、法令違反や社会常識を逸脱した不適切な行為を行うと、所属組織からの処分、社会からの制裁、SNSによる誹謗中傷などを受けるとご説明しています。今回の事件では、それらを回避する手法を加害者側に教えてしまうことになったのが、残念です。



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