寒波のピーク

brown wooden house covered with snow near pine trees

朝、運行情報を確認したところ、全国で19路線が運転見合わせでした。多くは、北・東日本における寒波の影響で、大雪による積雪が原因です。本日は、寒波のピークを越えた日本の気候について、コメントします。

日本海側、特に北陸地方は、日本海で風と風がぶつかりあう所に雪雲ができるため、雪が強まる時がある模様です。大気の状態も不安定になるため、雷や突風などにも注意が必要な天候です。寒波のピークは越えていて、週中には日本海に前線を伴った低気圧が進むため、南から暖かく湿った空気が入る模様です。全国的に気温が上昇するため、雪ではなく雨の所が多くなり、雪解けが進むと見られています。今度は、大量の積雪が雨により解けて、落雪やなだれ、道路の冠水を引き起こす恐れがあり、警戒と注意が必要となっています。

日本は、日本海側と太平洋側を山脈で分断されていて、四季による気候の変化もあり、トンネルを抜けるとそこは雪国だったという一節のとおりです。観光客にとってはスノースポーツや雪の景観などの体験ができることから、インバウンドの需要喚起には、役立っていると思われます。

一方、積雪などにより被害を受けた地区にお住いの方々は、年々生活環境リスクが高まっています。積雪に限らず、豪雨や水害などの大災害、大きな地震による災害と重なる地区もあります。

生命・損害保険による補償を受けて生活復旧ができれば幸いですが、毎年同じような災害を受けると、日常生活を継続することは災害との戦いになりますから、大変なご苦労であり、お住いの方々の心境をお察しします。

また、被害を受ける地区は、人口過疎地区、高齢者が多く住む地区が多く、ライフラインの復旧ができても、高齢者が亡くなり、子供がいない状況下では人口減少の加速度は都市部より激しく、どうにもできないというのが実態ではないでしょうか。

災害インフラと言う言葉があります。被害を未然に防ぐ防災インフラ、被害を軽減するための減災インフラ、災害後の生活復旧を支える復旧・復興インフラの3つで構成されているそうで、国、自治体、民間が協力して取り組んでいます。

復興対象地区が増えると、予算確保や資材・人員不足が響き、復旧・復興の妨げになります。防災、減災への協力は、今は災害が少ない地区においても、将来的は必要なことなので、国を挙げての取組み、国民の取組みになりつつあります。災害が少ない地区に住んでいる私たちも、日頃から防災、減災対策を意識した生活を心がけていきたいと思います。

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