大谷!山本!佐々木!

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MLBドジャーズに日本人投手が3人になり、キャンプスタートした旨、報道がありました。ワールドシリーズ優勝チームに、日本人3名が同時に所属することに、MLBにおける日本人選手の地位が向上したと誤解しそうです。本日は、今シーズンのMLBについて、コメントします。

今年も複数名が、NPBからMLBへ渡航しました。NPBで一定年数を一軍登録して、海外FA権を取得し行使した人、25歳未満だが実力を認められてマイナー契約し、招待選手としてキャンプに参加してメジャー契約を目指す人、既にメジャーもしくはマイナーリーグを経験して今年もメジャー登録を目指す人など、様々な入口があります。

今年は、高校卒業後にNPBを経由しないで、マイナー契約し、MLBを目指す選手も現れました。振り返れば、昨年は、高校卒業後に米国の大学へ入学し、卒業後にMLBのドラフト制度によりメジャーを目指す選手もいます。MLBは、海外から来る選手に対しても、入口が多数あるところが、魅力的に映ります。

選手には選手寿命があり、その期間は各自異なります。最も能力が高く活躍できる年齢の時に、一番高いポジションで活躍できる機会があることが、大切です。メジャー昇格できれば、収入は心配なく確保でき、10年経過すれば年金制度もあります。

そういう意味では、今の日本の就職制度、特に大企業や人気企業への就職も、同じような傾向があります。完全な売り手市場が続いていますから、入社時に希望した部署や職種に就く可能性は、飛躍的に向上しています。学生の側から考えると、希望した部署や職種に就けない場合、就活をやり直せば良いのです。

即戦力として、自分が最も活躍できる職場や部署へ入り、短期間に大きく飛躍して、次のステージへ進むことが、新しい働き方です。これに合わせる為には、企業側は下積みのない職場環境を作り出す必要があります。更に、現役の従業員の活躍の場を確保する必要もあります。

これを実現する為には、下積み経験、アシスタント制度、社内対応などの業務を極力減らして、自動化する業務を増やすことが、求められています。そのツールとして、業務のマニュアル化、DX化や生成AIの活用、テレワークやデジタルアクセスの活用などが、成功例として挙げられます。

短期間に活躍できる人材を育てるには、学ぶべき項目や範囲を漏らさず十分に行う育成プログラムが必要です。自社の常識に慣れる暇がなくなる一方で、社会の常識を学ばずに活躍しようとして、非常識とみなされてしまえば、お客様の信頼を失い、社会から良くない評価を受けます。

15年後には、入社後の短期間で活躍し尽くして、燃え尽き症候群となって退職し、リスキングしたうえで起業家として再生し、再び社会へチャレンジするという新しいカタチが生まれるかも知れません。入口が多くなれば、出口を出た後の進路も広げておかないと、良い社会が継続できないと考えさせられます。いかがでしょうか。

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