経営統合の破談

crop person showing broken paper heart

自動車メーカーの経営統合が破談になった旨、報道がありました。国内メーカー同士の最後の経営統合と思われていただけに、破談になったのは残念でした。本日は、経営統合について、考えてみます。

経営統合は、二つ以上の企業同士が一つになることを目指して取組む企画業務です。最も難しいのは、経営トップ、経営陣、マネージャーなど相対する職務者の目線を合わせ、相手企業の文化や考え方を理解することではないかと思われます。

理解するという趣旨は、目指す姿を共有する他に、相手企業の長所、短所、企業文化、経営課題を語り合い、課題解決に向けた意見交換ができるか、一緒に行動できるかという辺りではないでしょうか。

報道では、当初の合意からの方針転換が背景にあったそうです。冒頭で述べたとおり、経営統合は企画業務ですから、合意した内容を方針転換するには、転換を必要とする理由を説明したうえで、相手が納得できないとできません。

多くの場合、経営統合の先には合併があります。企業には、お客様、株主、マスコミなどの多くの種類の大切なステークホルダーがいます。今回の報道から、企業規模や業界を問わず、相手社のステークホルダーを大切にできないと成功しないと感じました。

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