働き方改革と慣例

two persons holding drinking glasses filled with beer

市町村において、毎年定例で開催してきた幹部と議員との懇親会について、本年度から取りやめる旨の報道がありました。本日は、働き方改革と慣例について、考えてみます。

懇親会は、勤務時間外に任意参加、かつ私費で行われていましたが、半ば公務として出席を強いられていました。当該市町村は、懇親会を否定するわけではないが、働き方改革で世の中が変化する中、慣例だからといって続けるのはいかがなものかと考えて、議会側へ提案したそうです。

働き方改革が進んだ現在、企業において従業員が業務外で参加を強いられていることがあれば、見直しをする機会を作ることで、社内の風土や働き方が改善します。業務上、懇親会の継続が必要と判断すれば、参加費用を社費負担に変更することで、従業員が感じている課題が解決します。

新年度を迎えるにあたり、新たなタスクや取組みを検討中であれば、社内外において、半ば業務として慣例となっているもの、業務上止むを得ずに参加しているのに私費負担やプライベートタイムを強いている事項を洗い出し、従業員やマネージャーの意見を総合して、見直しの方向性を判断していく事業活動が、社会から求められているのではないでしょうか。

社内の風通し、従業員が働きやすい環境の整備などのお題目も大切ですが、それを実効させる取組みとして、本取組みは有効と考えます。こうした取組みも、コンプライアンス経営の取組みです。なぜなら、ここで抽出した課題は、一般社会から見ると、非常識や不合理と見られる事業活動だからです。

経営トップが本当に企業を良くしようと考えるならば、こうした見直しを自らが率先して進めるべきです。いい汗をかくことが出来る、改善活動にしていきましょう。

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