政府が30万トンの備蓄米を随意契約にて市場へ放出することに決めました。27日夜現在で約20万トンの申込みがあり、一旦受付を中止しました。本日は、備蓄米がもたらす影響について、コメントします。
通常は、平等性を重視して入札方式で行いますが、今回は低額販売、即効性を重視するため、随意契約にしました。契約すると、運送費は政府負担で当該業者指定の場所で玄米を受け取れます。契約業者の多くは、精米して袋詰めし、政府が要望する価格で販売する予定です。
備蓄米とは言え、企業側は、5キロ4~5,000円で販売しているおコメを2,000円で販売できるうえに、一定の利益が確保できます。何よりも国民の需要があり、短期間で完売できることから、在庫を抱えるリスクもないなど、好条件です。
コメの価格が高くて多くの国民が困っている現状は、大きな社会課題です。それを解決する支援ができるという大義があり、多くの企業では経営理念に沿った取組みに相当しています。マスコミは企業名を報道しますので、イメージ向上にも繋がります。インタビューを受けた担当者は、「手を挙げない理由がない」と言っていました。
今は、一定量を捌ける企業に限定していますが、今後は限定を解除するでしょう。仮に、精米機械を持たない企業でも、クルマで買いに来る店舗で販売し、最寄りのコイン精米所の場所を記載した地図を付けて、精米を消費者に任せることも可能です。
国民の非常時とは言え、コイン精米所で機械精米するのは、初心者でも簡単にできます。子供に、玄米を精米する所を見せる機会にもなります。自分でやることを煩わしいと考えずに、DIYの感覚で良いと思います。
報道を拝見していると、政府、販売事業者、国民が一丸となってコメ対策を講じている光景が見えてきます。明るい話題が少ないだけに、国民誰にも明るい話題と言う点が見えてきて、思わず微笑んでしまいました。皆さんは、どう感じたでしょうか。



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