自己点検の進め方のノウハウ

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自己点検は、単に「適正・適切」に丸をつける作業ではありません。代理店の業務実態を整理し、改善につなげるための重要なプロセスです。しかし、実際には、どこから手をつければよいのか、何を確認すべきなのか、どう改善につなげるのか が分からず、適当に実施する代理店さんも少なくありません。そこで今回は、どの設問にも共通するノウハウを体系的に整理しました。この型を使えば、自己点検は迷わず進められます。

1.現状把握:事実を集める
自己点検は、ここが最重要です。いきなり点検シートに目を落とさずに、事実を集めることから始めます。
<現状把握のノウハウ>
 〇 年度における研修・教育の実施計画と実施状況を把握
   (研修項目数、受講状況、未受講者、資格更新期限など)
 〇 設問に関連する業務の実態を洗い出す
   データ・記録・ルール・手順書・会議資料などから把握
 〇 現場の担当者にヒアリングする
   自社モニタリングで実態を把握
自己点検の設問の多くは、実施記録、保険会社から得られるデータ、業務規程(社内ルール)の掲載確認で、実態が把握できます。

2.実態評価:現状を判断
現状把握で集めた事実をもとに、適正・適切/要改善/不適正・不適切の3段階で評価します。
<評価のノウハウ>
 不適正:やっていない/仕組みがない
 適正・適切:ルールがあり、教育され、実行され、記録がある
 要改善:やっているが、記録がない/教育が不十分/ルールが曖昧
実態評価は、自身の感覚ではなく、エビデンスの有無で判断します。適正にしたいではなく、現状はどうかで判断して下さい。評価は、実態で決まるのです。

3.課題整理:目指す姿との差が新たな課題
実態評価の結果をもとに、不適正と要改善の項目に対し、「あるべき姿」と「現状」の違いを整理します。時には「適正」であっても、あるべき姿と現状の差があれば、新たな課題がないかを見つけることがあります。
<課題整理のノウハウ>
 ① ルールがない
 ② 教育・管理・指導が行われていない
 ③ 実行されていない
 ④ 記録が残っていない
課題が整理できると、改善策が自然に見えてくることがあります。課題は原因ではなく、状態で書くことをお薦めします。教育・管理・指導の記録不備は、ほぼすべての設問で共通する重要課題ですので、注意して下さい。教育・管理・指導の記録がなくても、その項目を要改善にして教育・管理・指導を行い記録すれば、改善取組みになります。不備や要改善の項目には、真摯に対応しましょう。

4.解決策の立て方:小さく、確実に改善
課題が把握できたら、次は課題解決策の策定です。例えば、
 〇 研修が未受講 → 年間計画を作り、期限を設定する
 〇 ルールがない → ルールを作り、教育・管理・指導を行う
 〇 実行されていない → 手順を簡素化する/担当者を明確にする
 〇 記録がない → 記録フォーマットを作る/記録のタイミングを決める
 〇 実効性や効果がない → モニタリングや点検で把握する仕組みを作る
ルール作成と教育はワンセットで考えます。完璧な結果を目指さず、まずできる改善や仕組み作りから始めると、高評価を得ます。課題解決策には、「誰が」「いつまでに」「どうやって」を定めておくことがポイントです。

5.実行と記録:形に残すことで評価を受ける
課題解決策を実行したら、必ず記録を残します。会議資料、研修記録、チェックリスト、手続き改善の報告書、お客様の声の管理表、ルール改定履歴などが記録の種類です。保険会社のシステム内に保管するものと、自社パソコン内などに保管するものに分けて、管理します。
自己点検は、記録があるかどうかで評価が決まることから、次年度の自己点検でも使うために、保管方法も重要です。記録は評価の源泉であり、高い評価を受ける為の武器でもあります。

<まとめ>
自己点検は、上記5つの作業を行うことで、適切な点検になります。
 〇 現状把握(※研修・教育の把握を含む)
 〇 実態評価
 〇 課題整理(教育・管理・記録の不足を含む)
 〇 解決策(ルール作成と教育をセットで)
 〇 実行と記録
この5つの作業を行えば、どの設問でも迷わず進められます。自己点検は、代理店の品質を高める改善サイクルそのものです。次年度の評価にも直結する重要なプロセスです。
なお、弊社では、自己点検の支援研修も承っております。ご要望のある方は、ホームページ上段の「お問合せ」より、お問合せ下さい。

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