2026年6月1日の業法改正施行が目前に迫っています。しかし、現場の代理店では、
〇 自己点検の準備が追いつかない
〇 比較推奨販売の方式変更が間に合わない
〇 必要資料が揃わない
〇 ガバナンスや教育の記録が整理できていない
といった声が多く聞かれます。本日は、施行直前の今だからこそ必要な、代理店の最終準備チェックリストについて、整理してお伝えします。
1.全体像
まず、今回の改正に向けて確認すべきポイントを3つに整理します。
① 自己点検の準備状況
② 比較推奨販売(イ方式・ロ方式)の準備状況
③ ガバナンス・教育・個人情報管理の整備状況
この3つを押さえておけば、施行後の運用に大きな支障はありません。
2.自己点検
自己点検は、単なるチェック作業ではありません。データ・記録・運用実態の3つを揃え、実態を説明できる状態にすることが重要です。
① データ(数値・実績)
〇 「数字で語れるか」がポイント
〇 各保険会社の代理店オンラインから取得
〇 苦情件数、事故件数、募集実績、教育受講状況など
② 記録(エビデンス)
〇 研修資料
〇 受講管理表
〇 未受講者のフォロー記録
〇 会議資料・決定事項
〇 改善報告書
記録がなければ、「やっていない扱い」になります。
③ 運用状況(実態)
〇 お客様の声の管理
〇 苦情の有無と対応状況
〇 募集プロセスの実態
〇 個人情報管理の運用
〇 ガバナンス体制の実効性
実際にどう運用されているかを確認することが重要です。
3.比較推奨販売
乗合代理店では、ハ方式 → イ方式 or ロ方式への変更が求められています。しかし、現場では次の課題が多く聞かれます。
① 方式変更の最終確認
〇 社内ルールや説明資料が整っているか
〇 自社がどの方式で運用するか
② 各社の商品比較資料が揃っているか
〇 資料が揃わないと業法違反のリスク
〇 簡易版の比較資料が未提供の会社がある
〇 商品一覧が揃わず、比較ができない
③ 資料が揃わない場合の代替策
〇 代理店が自作すると募集文書扱い
〇 各社の審査が必要で、施行に間に合わない
〇 そのため、保険会社側の早期提供が不可欠
施行直前の今、最も混乱が大きい領域です。
4.ガバナンス・教育・個人情報管理
今回の改正では、ガバナンスや教育の実効性が強く求められます。
① 教育受講状況の確認
〇 年度内の受講計画
〇 未受講者の把握
〇 フォロー記録
② 会議体の運営記録
〇 議事録
〇 決定事項
〇 改善策の実施状況
記録がなければ、実効性が証明できません。
③ 個人情報管理の最終確認
〇 アクセス権限
〇 紙媒体の保管
〇 端末管理
〇 委託先管理
事故が起きると一発アウトの領域です。
<まとめ>
業法改正は、代理店にとって大きな転換点です。しかし、今回の準備は、評価されるためではなく、自社の品質を高めるための機会です。
データ、記録、運用実態、比較推奨販売の準備、ガバナンス・教育・個人情報管理の5つを揃える必要があります。これらを整えることで、施行後の運用が安定し、 代理店としての信頼性も高まります。
これだけやっておけば大丈夫と言う為には、整える品質も重要ですが、業法改正直後であれば、まずは、要件を適切に把握して、できる最大限の対応を行うことで、法令遵守リスクを最小限に制御していきます。1か月の間に準備するのは大変なことかもしれませんが、各保険会社と連携して整えるように動きましょう。



コメント