令和の飲み会とリスク管理

group enjoying a festive moment outdoors

保険代理店さんのInstagramを見ていると、飲み会の写真が多く投稿されています。その中には、昭和型の飲み会を思わせる光景も少なくありません。「何かの都度、飲み会」という文化は、代理店業界では今も根強く残っています。しかし、令和の価値観やハラスメント意識の高まりを踏まえると、飲み会のあり方そのものを見直す時期に来ていると感じます。

1.昭和型飲み会に潜むリスク
昭和型飲み会は、実はリスクの宝庫です。
 〇 泥酔によるケンカ・暴力
 〇 部下への圧力をかけた言動(パワハラの温床)
 〇 帰り道が一緒になった異性との不倫トラブル
 〇 女性が声を上げられないハラスメント構造
 〇 上司の強制参加・お酌文化
 〇 SNSに写真が載ることでの炎上リスク
 〇 飲酒運転の誘発リスク
飲み会は業務外に見えますが、そこで起きた問題は会社の信用に直結します。たとえ規模の小さい企業や組織であっても、一人の不祥事が組織全体の信頼を揺るがすことも珍しくありません。

2.令和型飲み会とは
令和の飲み会は、昭和型とは目的も設計も異なります。令和型の飲み会の目的は、安全・多様性・自主性を尊重する場づくりなのです。
 〇 強制しない(完全自由参加)
 〇 早めの時間からスタート(短時間・早めに解散)
 〇 飲酒を前提にしない(ノンアル歓迎)
 〇 昼食会・ランチ会への置き換え
 〇 女性に負担をかけない座席・役割
 〇 写真は、極力SNSに載せない
 〇 1on1や小規模会の活用
令和型の本質は、「飲む場」ではなく「安心して話せる場」をつくることにあります。

3.飲み会は業務外ではなく、経営リスクの一部
現代のハラスメント基準では、業務外の飲み会で起きた言動も、会社責任を問われるケースが増えています。パワハラ、セクハラ、不倫、暴力、SNS炎上。これらはすべて、「業務外だから関係ない」では済まされません。代理店経営において、飲み会は組織文化の象徴であり、リスク管理の対象です。

4.経営者・管理職が取るべき令和型対策
飲み会をなくす必要はありません。しかし、安全にアップデートする必要があります。
 〇 飲み会の目的を明確にする(懇親・感謝・情報共有)
 〇 昼食会・ランチ会への置き換え
 〇 飲酒量のコントロール(飲み放題を避ける)
 〇 女性の安全に配慮した座席・帰宅導線
 〇 SNS投稿ルールの明確化
 〇 ハラスメント相談窓口の周知
 〇 管理職自身が令和型を体現する
飲み会は伝統ではなく、設計すべき組織文化の一部です。

<まとめ>
昭和型飲み会は、リスクが大きいと認識を改める必要があります。
 〇 令和型飲み会は「安全 × 多様性 × 自主性」を基調
 〇 経営者・管理職には、場の設営でなく、場の設計が求められる
 〇 飲み会は組織文化の象徴である一方で、リスク管理の一部
 〇 最低限の懇親は必要だが、形はアップデートできる
飲み会を変えることは、組織の未来を守ることにつながります。令和型の飲み会が進むことも、体制整備の一つと考える経営者が増えることを望んでいます。

コメント