比較推奨販売は、制度としてはシンプルに見えますが、現場では誤解されやすい領域です。特にロ方式を採用する代理店がほぼ100%である現状では、ロ方式の本質を正しく理解しているかどうかが、業務品質に直結します。本日は、現場でよく見られる誤解を整理しながら、比較推奨販売の本来の姿を考えてみます。
1.誤解①:複数社を並べれば比較推奨になる
最も多い誤解がこれです。
〇 3社並べた
〇 料率を比較した
〇 保険料の高い・安いを示した
これだけで「比較推奨をした」と思ってしまうケースが少なくありません。しかし、比較推奨の本質は顧客の意向に基づく比較であり、単なる横並び表は比較推奨ではありません。比較の軸が顧客意向と結びついていなければ、それは比較ではなく、単なる情報の羅列です。
2.誤解②:比較表を作れば中立性が担保される
比較表は便利なツールですが、中立性を担保するものではありません。むしろ、次のような偏った比較表が見られます。
〇 自社が売りたい会社だけ項目が多い
〇 他社商品は不利な項目だけ載せる
〇 重要な差異を意図的に省く
比較表は、中立性を損なうリスクもある道具です。中立性を担保するのは比較表ではなく、比較の基準そのものです。
3.誤解③:比較推奨=保険料比較である
これも非常に多い誤解です。保険料比較は比較推奨の一部にすぎません。本来比較すべきは、顧客意向に関係する次の項目です。
〇 補償範囲
〇 支払要件
〇 免責
〇 付帯サービス
〇 事故対応力
〇 長期的な保全のしやすさ
保険料だけ比較してしまうと、比較推奨ではなく価格誘導になってしまいます。
4.比較推奨の本質
では、比較推奨とは何か。その答えは、次の3つに集約されます。比較推奨販売の本質は、次の3つが揃うことです。
〇 顧客意向に基づき
〇 中立性を保ち
〇 選んだ理由を説明できること
この3つが揃って初めて、比較推奨は成立します。比較表は道具であり、 比較推奨の本質ではありません。
5.比較推奨販売=業務品質を安定させる仕組み
比較推奨は「手間が増えるもの」と誤解されがちですが、実は逆で、説明の型を作ることで業務品質が安定します。
〇 説明漏れが減る
〇 非対面でも品質が揃う
〇 新人教育がしやすい
〇 顧客意向との結びつきが明確になる
比較推奨は、代理店の業務品質を底上げする仕組みです。
<まとめ>
比較推奨販売の誤解を解き、正しい理解へ進みましょう。
〇 比較推奨は複数社を並べることではない
〇 比較表は中立性を担保しない
〇 保険料比較は一部にすぎない
〇 本質は「顧客意向 × 中立性 × 説明責任」
〇 比較推奨は業務品質を安定させる仕組み
制度が変わり、非対面募集が増えた今だからこそ、比較推奨販売の本質を正しく理解し、誰が担当しても同じ品質を実現することが求められています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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