五輪最高位スポンサー撤退

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オリンピックの最高位スポンサーから、日本企業が相次いで撤退していると、報道がありました。本日は、企業によるスポンサー事業活動について、考えてみます。

日本企業が撤退した理由は、オリンピックの商業化が顕著になってきたこと、費用が高額になってきたこと、オリンピックを通じて自社を広報できる価値が小さくなってきたことが、あげられます。

今後は、オリンピックのようなスポーツ競技会そのものへの参画よりも、選手個人やチームに対する応援・支援する機会が、多くなりそうです。特に、各種プロスポーツのすそ野が広がり、地域性あるチームスポーツが増えています。地区や都市の名前がチーム名になっているスポーツには、企業スポンサーは増える傾向にあります。

地区や都市の名前がつくチームなら、一企業あたりの支援額も多額にならず、中堅企業や中小企業でも支援することが可能になります。自社商品やサービスの宣伝に直接つながらなくとも、社名を広めるきっかけになるところが、企業側のメリットです。

加えて、当該プロスポーツリーグが、地域性や地元との関係強化を打ち出していることが、更に企業側の支援を加速する要因になっているようです。WIN-WINの関係と言えるでしょう。

オリンピックはスポーツの祭典と言われています。4年に一度のお祭りに支援するよりも、年間もしくは半年近くに亘り、近くの地区でも行われるスポーツの方が、応援や支援がしやすく、従業員が試合を観戦することで参画意識も醸成できると考えると、今のスポーツ支援の流れは、理に適っていると思います。

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