前回のブログでお伝えしたとおり、2026年度以降の代理店経営では、“法令遵守”ではなく“業務品質の統一”が最低ラインになります。しかし、統一は、理念や方針だけでは実現できません。現場で実践し、定着させてこそ価値が生まれます。本日は、「実務としてどう実践するか」について、整理してみます。
1.業務品質の統一は「実務」
業務品質の統一とは、「全募集人が、どの会社の商品でも、同じ説明レベルに到達している状態」のことです。これは、単なるスローガンではなく、
〇 説明の順序
〇 意向把握の深度
〇 意向確認の仕方
〇 非対面での説明方法
〇 記録の残し方
といった「実務の統一」を意味します。つまり、業務品質の統一は「現場の行動」を変える取組みであり、理念だけでは実現しません。
2.支える3つの柱
業務品質の統一を実現するためには、次の3つが不可欠です。
〇 統一フロー:募集プロセスの順序・深度・確認方法を標準化する
〇 チェックリスト:説明漏れ・確認漏れを防ぐための最低ラインを明文化する
〇 ロープレ文化:統一フローとチェックリストを“実際に使えるスキル”に変える
この3つが揃って初めて、業務品質の統一は現場で機能します。
3.ロープレは、品質統一の仕組み
統一品質の実践で最も誤解されやすいのが、ロープレの位置づけです。ロープレは「新人教育のための練習」ではなく、「統一品質を定着させるための仕組み」です。なぜなら、お客様へ説明する品質は、「読むだけ」「聞くだけ」では身につかないからです。
〇 説明の順序
〇 言い回し
〇 お客様の反応への対応
〇 非対面での説明スキル
これらは、実際に声に出し、相手の反応を見ながら練習しなければ習得できません。つまり、業務品質を「実務として再現できるレベル」にするためには、ロープレが不可欠です。ロープレこそが、統一品質を実務レベルに落とし込む唯一の方法なのです。
4.現場に定着させるポイント
現場で“使われる”状態にするためには、次のポイントが重要です。
〇 管理職がロープレに参加し、評価基準を示す
〇 定期的に振り返りを行い、改善点を共有する
〇 例外処理のルールを明確にする
〇 中途採用者を含めて新人教育を標準化し、属人化を防ぐ
〇 ベテランの暗黙知を形式知に変える
業務品質の統一は、組織文化の問題でもあります。「誰がやっても同じ品質になる」状態をつくることが目的です。
5.見える化
業務品質の統一が実践されているかどうかは、次の指標で確認できます。
〇 チェックリストの遵守状況
〇 説明品質のモニタリング
〇 苦情・トラブルの傾向分析
〇 ロープレの評価結果
〇 非対面募集の記録チェック
業務品質が統一されていると、改善の成果が見えやすくなるという大きなメリットがあります。これは、代理店経営にとって非常に重要なポイントです。
6.代理店にもたらす変化
業務品質の統一を実践すると、以下の点において、確実に強くなります。
〇 品質向上の成果が見える
〇 顧客満足度の向上
〇 お客様トラブル・苦情の減少
〇 保険会社からの信頼向上
〇 募集人の迷いが減る
〇 組織文化が強くなる
〇 新人教育が楽になる
業務品質を統一することは、代理店の“競争力”そのものです。
<まとめ>
業務品質の統一は、“実務”を統一する取組みです。
〇 統一フロー
〇 チェックリスト
〇 ロープレ文化
この三位一体の仕組みをつくり、運用し、定着させることで、確実に強くなります。2026年度は、業務品質の統一を“実践する年”です。改善の成果が見え、組織が一つになり、より強固な基盤を築くことができます。まずは一歩から始めてみてください。



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