元総理の事件から考える

close up photography of brass bullets

応援演説中に警備の手薄な後方から狙われ、元総理が銃弾に倒れた。平和な日本に対する脅威だけに、悔しい気持ちになりました。危害を加えようとする悪者がいる前提で、防止策の観点で考えてみます。

警備する目的は、要人、国民、社会を守ることです。制服、私服の警察官やSPがいれば、危害を加えようとする悪者がいたとしても抑止力になります。一方で、制服、私服の警察官やSPが多いと印象が良くないので、開催者側は制服警官や警備全体の数を減らすことを要望します。

この際、警備する目的を双方で確認し合い「前回大丈夫だったから」「リスクが極小化したから」は判断基準とせずに、その場のリスク環境を見て判断していくことが大切だと思います。その為には、馴れ合いにならない関係づくり、組織づくりが必要です。関係や組織を作るのはトップの役割です。

時には、第三者や専門家の意見に耳を傾けることや、各種のデータの見直しなどもリスク環境の再認識に繋がります。完全には防げないリスクに対しては、一定期間を経過したら見直しを行うことが内部統制環境を高めます。

心を締め付けられるような衝撃的な事件でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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