転職でキャリアアップ

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昨今は、転職が当たり前の社会になりました。転職のメリットは、社内のしがらみに縛られず、求職した業務を担当し、極めて短期間に一定の成果を出してキャリアアップし、次の転職を有利に進めることです。本日は、転職でキャリアアップについて、考えてみます。

広告では「まだ登録していないの?」「遅れてる?」「登録がキャリアの健康診断」「オファーが次々とやってくる」「自分の価値の判断基準」などと、希望が高まる言葉が、聞こえてきます。自分が担当している業務や、次の進みたいキャリアを目指している人にとって、刺さるワードです。

昨今の企業では、転職者を上手に活用しているようです。企業内の一定のポジションは、転職者向けに空けておき、次から次へと採用します。数年で転職するので、定員枠や長期的な人件費を考える必要は、ありません。当該職種は、一定期間に成果を求めるなど、タスクを分けて示します。

一定のポジションがある部署とは、新しく創造していく部署、固定的な観念を打破する必要がある部署、専門知識や資格、他社経験があると結果に繋がる部署などです。優秀な新卒者を当該部署へ異動させ、転職者との経験を積ませ、社風の改善や事業の改革などのタスクに役立つ人材を育てます。

その結果、転職者は、社風や文化に染まることなく、求められたタスクに集中できる一方、マネージャーからの支援も受けやすくなります。周囲の社員は、転職者の経験や知識を吸収しようとするので、円滑な関係が生まれやすくなり、一方で転職者は、社内独自のツールやシステムの習得に際し、新卒者の支援を受けやすい環境となります。

コンプライアンス責任者は、転職者に対し、どのような指導が必要でしょうか。転職者は、短期間の間に一定の成果を出しますから、社会規範に反するものであれば、使えなくなります。更に、同じ部署の他のメンバーに強い影響を与えるので、コンプラ意識や倫理観の相違は、致命傷になりかねません。それゆえ、コンプライアンス教育や経営理念の習得は、最優先で行う必要があります。

企業が、転職者に求めているのは、短期間の成果だけでなく、新卒者への良い影響、異次元の人を上手に活用する技術の習得などです。近い将来の自社の行方に大きな影響があるかも知れません。それゆえ、転職者向け導入研修において、経営理念やコンプライアンス研修を最優先する仕組みを作って運用することが大切と考えています。これは、転職で真にキャリアアップするのは、転職者だけでなく、当該企業やその従業員であるという考え方に基づいています。

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