リスク感応度向上研修

弊社では、コンプラ研修のレパートリーの中に、マネージャー向けのリスク感応度向上研修があります。本日は、本研修について、ご説明します。

企業を取り巻くリスクには、財務の信頼性、事業の有効性・健全性、法令等の遵守、資産の保全のカテゴリーがあります。それを組織全体レベルから事業部、チーム、関係会社単位に区分し、その上で、IT、モニタリング、情報と伝達、統制活動、リスク評価と対応、統制環境について、検証する企業が多いようです。

上記活動は、企業として行うものですが、これとは別に、担当役員、管理職、バックオフィスの責任者、コンプラ担当者には、事業活動を行う現場におけるリスクに敏感になる必要があります。これをリスク感応度と言い、経営者に必要なリスクマネジメントとは異なり、人材育成に繋がります。

小さな誤りを未然に防ぐ、不正や不適切な行いをけん制する、大きな過ちを早期発見する機会を逃さない、不祥事発見時の初動を怠らないなど、事業部やチームの特性を踏まえたリスクの感じ方(感応度)は、事業を行う現場でしか、育成できません。

本研修は、そのリスク感応度を向上させる目的で行います。事前に事務局との打合せを数多く行います。各事業部やチームで発生した不適切や不適正な行為、ハラスメント、不祥事などについて、事務局の皆様へヒアリングさせていただきます。研修の冒頭に、研修の目的と背景、研修の流れやゴールイメージなどについて、ご説明します。

その上で、不適切や不適正な行為、法令違反を疑われる行為、不正や不適正に対するけん制、マネージャーが知っておくべき情報、事象を発見した際の初動における禁止行為などについて、他社における失敗例を例示しながら、ご理解を進めます。必要に応じて、ハラスメント、通報制度、ジェンダー多様性などにも触れていきます。

その後、10名程度のグループに分かれて、ディスカッションを行います。役員や事務局メンバーは加わらず、参加者だけで自由に意見交換していただき、その中で、事前にお話した失敗例、社内けん制の仕組み、マネージャーが入手する情報と活かし方、後任者への引継ぎの重要性など、好取組や望ましい取組みについて、意見を出していただきます。一つの意見にまとめる必要は、ありません。

加えて、各グループの代表者にディスカッションのご発表いただき、他のグループとの共有を行います。私が、発表内容にコメントすることもあります。ディスカッションを行う目的は、自分の考えや発言を否定されないことで、似たような意見があることを知り、共感から理解に変えていくことです。

最後に、研修のまとめをして終了します。質疑応答は行いません。なお、事務局が参加者へ伝えたい情報提供などがあれば、組み入れます。

ご検討にあたり、いきなりご用命と言うことはないと思います。研修検討に関するご相談は、無料です。ホームページ上段の「お問合せ」をクリックいただき、フォームに従い、お問合せ下さい。お教えいただいたメールアドレスへ、ご返信差し上げます。ご検討いただきますよう、お願い申し上げます。

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