重要事項説明を漏れなく行うために

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保険募集において「重要事項説明」は、お客様との信頼関係を築くうえで、最も重要なプロセスです。しかし、説明漏れは“うっかりミス”では済まされず、苦情、契約取消、損害賠償など、代理店経営に大きな影響を与えるリスクとなり得ます。本日は、代理店が、重要事項説明を漏れなく行うために必要な取組みを整理してみます。

1.チェックリストの標準化
重要事項説明は、募集人の経験や理解度によって説明の質にバラつきが生じやすい業務です。募集人任せにすると、説明漏れが発生するリスクが高まり、代理店としての統一感や内部統制の弱さに通じてきます。それゆえ、統一されたチェックリストを全員が使用することで、説明内容を標準化し、品質を均一に保つことができます。特に、新人や経験の浅い募集人にとっては、チェックリストが“安全装置”として機能します。

2.説明プロセスの「見える化」
「説明したつもり」と「聞いていない」の認識ズレは、後のトラブルの大きな原因になります。このズレを防ぐためには、説明プロセスを“見える化”することが不可欠です。
例えば-
 〇 説明した項目の記録
 〇 お客様の理解度の確認
 〇 電子署名や録音の活用 など、
説明の証跡を残す仕組みを整えることで、後日のお客様トラブルの防止につながります。

3.ロールプレイングによる実践訓練
重要事項説明は、単に書面を読み上げる作業ではありません。 お客様が理解できるように、分かりやすく、丁寧に伝えるコミュニケーション能力が求められます。そのためには、定期的なロールプレイング(ロープレ)が最も効果的です。
ロープレを通じて-
 〇 説明の順序
 〇 言い回し
 〇 お客様の反応への対応
などを実践的に磨くことができます

4.非対面募集のリスク管理
オンライン募集や非対面募集が増える中で、説明漏れのリスクはむしろ高まっています。
非対面では、上記事項が起きやすく、対面以上に注意が必要です。
 〇 書面の見落とし
 〇 説明の飛ばし
 〇 お客様の理解不足
 〇 誤送信のリスク
予防策として、非対面専用の説明フローを作成し・・・
 〇 画面共有
 〇 電子資料の送付
 〇 理解度確認の質問
などを組み込むことで、説明品質を担保できます。

5.「説明漏れは重大事故」という意識づけ
説明漏れは、担当者の“うっかり”ではなく、代理店の信用を失う重大事故です。この意識が組織全体に浸透していなければ、どれだけ仕組みを整えても再発します。
定期的な研修や事例共有を通じて-
 〇 なぜ重要事項説明が重要なのか
 〇 説明漏れが起きると何が起きるのか
 〇 お客様の信頼を守るとはどういうことか
などを繰り返し伝えることが必要です。

<まとめ>
重要事項説明は、お客様との「信頼の入口」です。 説明漏れを防ぐ取組みは、単なる事務作業ではなく、お客様との信頼関係を守るための最重要プロセスです。仕組み(チェックリスト・記録・フロー)と教育(ロープレ・研修)の両輪で、説明品質を高めていくことが、代理店経営の安定と成長につながります。特に、次年度は、業務品質評価制度が始まり、この取組みの有無が評価される項目の一つになります。

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